60代、そのリアルな平均貯蓄額とは
まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」を参考に、60代の貯蓄分布と平均貯蓄額をみていきます。
60代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:1745万円
- 中央値:875万円
※「平均」は一部の大きな数字に引っ張られる傾向があるため、より実態に近い中央値が参考になります。
貯蓄2000万円以上で見ると全体の32.9%。一方で、貯蓄ゼロ世帯は約2割いますね。
上記を見てわかる通り、「老後2000万円問題」はクリアできていない世帯が多いのが実情です。
一部の富裕層の影響を受ける平均は1745万円ですが、より実態に近い中央値をみると875万円です。
平均と中央値が800万円以上開いていることからみても、60代の貯蓄の二極化が大きいと分かります。早い年代からの貯蓄計画が大切と言えるでしょう。