今から将来資金の準備を始めるメリット
「60歳代」「70歳以上」にわけて、保有する金融資産の平均や受給する年金の額をみていきました。
あまり知ることのないシニアのお財布事情に触れることで、将来対策の必要性を感じていただけたと思います。
ここで一つ重要なのは、今のシニア世代の状況がそのまま働き世代に起こるわけではないという点です。
具体的には年金受給額も今後減る可能性が高いです。さらに持ち家の割合が減ることで、賃貸住まいの方は家賃分を備える必要性もあります。
今のシニアには年金以外に2000万円の自己資金が必要だという「老後2000万円問題」も記憶に新しいですが、今後はこの必要資金がもっと高くなる可能性もあるということです。
また現在の60代以上は、バブル期前後の高い金利を経験しています。つまり、銀行にお金を預けるだけでお金を増やせたのです。
しかし今は記録的な低金利時代です。銀行にお金を預けてもほとんど増えず、ATM引き出し手数料の方が高いことも少なくありません。
効率的な貯蓄が求められるでしょう。
貯蓄をするには、資産運用なども選択肢となります。運用にはリスクを軽減するために「長期運用」がカギとなるので、始めるのではれば早いほうがメリットも高いでしょう。
これを機に、将来資金の作り方についていろいろ情報収集を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
太田 彩子