「60歳代」「70歳代」は年金をいくら受給するのか

では今の60代や70代は、月平均でいくらの年金を受給しているのでしょうか。ここからは厚生労働省が2021年12月に公表した「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況(2020年度)」を参考に、年齢別の年金受給額をご紹介します。

国民年金の平均年金月額

  • 60~64歳 4万2306円
  • 65~69歳 5万7502円
  • 70~74歳 5万7010円
  • 75~79歳 5万5880円

厚生年金(第1号)の平均年金月額

  • 60~64歳 7万5922円
  • 65~69歳 14万3069円
  • 70~74歳 14万5705円
  • 75~79歳 15万569円

※国民年金(基礎年金)の月額を含みます。

国民年金とは日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する年金で、ベース部分となる基礎年金です。

会社員や公務員等は上乗せして厚生年金にも加入するため、平均額でも大きな差がありますね。

自営業か会社員かなどでも、将来必要となる老後資金は変わることになります。

ただし、厚生年金に加入していても月の平均は14~15万円ほど(65歳未満では繰上げ受給や特別支給を対象とするため、金額は少なくなっています)。

老後の住まいが持ち家か賃貸か、あるいは老人ホームへ入居するのかだけでも、この金額で生活できるかは異なります。

ただし突発的な支出や医療費、介護費用などを見込めば、どんな人にもある程度の備えは必要であることがわかります。