小学生の子どもがいると耳にする言葉が「小4の壁」「10歳の壁」。小学4年生頃から学習内容が難しくなり、学力差が出てくるというものです。

とくに算数に関しては苦手意識を持つ子が増えたり、好き嫌いがハッキリしたりしてくるとされます。

文部科学省が行った令和3年度の「全国学力・学習状況調査」から小学6年生の児童質問に「算数の勉強は好きか」という設問では「当てはまる」が40.6%、「やや当てはまる」が27.2%でした。

67.8%の児童が算数を「やや好き」以上であることが分かりました。この数値をみると算数嫌いな子は意外と少ないです。

「算数好き」の子は思った以上にいるが

同じ児童質問で「国語の勉強は好きか」という質問に対し、「当てはまる」と答えた児童は22.9%、「やや当てはまる」が35.7%という結果になりました。「国語の勉強はやや好き以上」という児童は58.6%で、算数よりも10%近く低い数値です。

しかし、「授業の内容はよく分かりますか」では国語では「当てはまる」「やや当てはまる」を合わせると84.3%になりました。一方、算数は84.6%。

このことを踏まえると「勉強は好き」と「分かる」が必ずしも一致するとは限らないことを意味しています。

中学3年生の「全国学力・学習状況調査」では「数学の勉強は好きか」に対し「当てはまる」は31.4%、「やや当てはまる」の回答は27.9%と小学生よりも減少。

授業の内容に関しても同様な傾向がみられており、学年が上がるにつれて算数や数学に苦手意識を持つ子が増えていることが分かります。

今は算数が好きでも、いつ算数が嫌いになるか分かりません。算数に苦手意識を持たないよう対策することが必要です。