就職や年収にも関係する
「理系学部出身者の平均年収は文系よりも高い」という話が浸透しています。
RIETIファカルティーフェローであり神戸大学社会科学系教育研究府特命教授の西村和雄氏による「高校時代の履修科目と大学卒業後の年収」によれば、受験の際に数学受験者と未受験者や理系文系の所得差が出ていました。
理系の方が所得は高い傾向にあり、そのなかには医師や歯科医も加わっていますが、ICT技術の進歩や新分野の開発にはエンジニアが欠かせません。専門的な知識を持ち求められる人材であれば自ずと給与が高くなります。
子どもの頃の算数嫌いが進路選択を狭め、さらに所得にも影響があります。算数苦手を放置したままにせず、日頃からフォローして苦手克服を目指していきたいですね。
参考資料
- 文部科学省 「令和3年度 全国学力・学習状況調査」の4.質問紙調査の結果のうち(1) 回答結果集計[児童質問紙]
- 「高校時代の履修科目と大学卒業後の年収」RIETIファカルティーフェロー神戸大学社会科学系教育研究府特命教授西村和雄独立行政法人経済産業研究所 「活力ある日本経済社会構築のための基礎的研究」RIETI政策シンポジウム「人的資本・人材改革」2013年9月6日
- 神戸大学社会科学系教育研究府特命教授 西村和雄「学習科目選択と大学卒業後の所得」
中山 まち子