私立小学校は塾代も多くなる

「学校外活動費」は、塾や家庭教師代といった「補助学習費」とサッカーやピアノなど習い事の月謝や体験活動費用である「その他学校外活動費」があります。

出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」

「補助学習費」私立小学校は1年生22.0万円、2年生18.7万円、3年生23.2万円、4年生34.3万円、5年生48.1万円、6年生63.7万円、6年間合計で約209万円です。私立小学校の場合、一定以上の成績を保って内部進学する、または中学受験をして別の私立中学へ進学するため想像以上にかかります。

公立小学校は1年生6.4万円、2年生5.2万円、3年生6.3万円、4年生7.4万円、5年生10.9万円、6年生13.0万円と学習内容が難しくなる5・6年での負担が大きくなり、6年間合計で約49.5万円です。

また、公立小学校における世帯年収別「補助学習費」は「年収400万円未満」年間4.4万円「年収600万円~799万円」 年間6.8万円「1000万円~1199万円」年間 16.1万円「1200万円以上」21.5万円。

親の年収により、公立小学校に通う子供の中でも大きな差があります。通信教育を使う、ラジオ講座で英語を学ぶ、図書館を利用するなどお金に頼らない学習方法も検討してみましょう。

「その他の学校外活動費」は公立小学校平均13.2万円、私立小学校平均29.9万円です。比較的安価で利用できる自治体の施設を利用するなど工夫して減らすことも可能です。

体操教室や水泳教室、または公営の科学館や美術館で無料のイベントが開催されています。自治体HPや市報・区報で探すなど情報を集めて活用しましょう。

早めの計画を立てよう

小学校は人生で一番長く通う学び舎です。充実した教育環境および教育熱心な家庭の子どもと切磋琢磨できることは私立小学校に通う大きなメリットです。一方、教育費の負担は小学校入学から大学卒業まで16年間続きます。

途中で棄権できないマラソンを走り切るような覚悟が必要です。子どもが、小さいうちから早めに教育費の計画をたて、出すところは出す、削るところは削るなど、自分軸を持ちメリハリのある支出を心がけましょう。

参考資料

文部科学省より

FPオフィス「ライフ&キャリアデザイン」 山内 真由美