子供の教育費の中で「公立と私立」でもっとも差がでるのは「小学校6年間」です。少子化の影響により、小学校の総数は減少しましたが、実は直近10年間では私立小学校の数は増えています。小学校から私立という選択をした場合、公立との差はどの位になるのでしょうか。小学校6年間における公立と私立の教育費について、文部科学省「平成30年度子どもの学習費調査」を元に比較分析します。
私立小学校は増加傾向
文部科学省「学校基本調査」によると、令和3年度における小学校の数は1万9336校、私立小学校241校、国立小学校67校、公立小学校1万9028校でした。
10年前の平成23年度は小学校の数2万1721校、私立小学校216校、国立小学校74校、公立小学校2万1431校でしたから、この10年で小学校が2385校減ったにもかかわらず、私立小学校は25校増加しました。
徐々にではありますが、小学校受験を選択する家庭が増えてきています。夫婦共働きで経済的に余裕がある家庭が増えた、子供は1人だけという家庭が増え、一人あたりにかけられる教育費が増えたことが主な要因だと考えられます。