セオリーに反したJリーグで起きた「守備」のパターンをピックアップし解説
分析対象試合
- 鹿島アントラーズ vs 松本山雅FC(明治安田生命J1リーグ 第12節、2019年5月18日)
分析対象シーン
- レオ シルバ(鹿島)25分得点の場面
ここで2019年の試合を選んだことに大意はありません。これまでに積み重ねてきた分析の一つとして「よりわかりやすい」ものをファイリングしていた中からランダムに取り出したものです。
重要な点は、この手の致命的ミスが2022年の今季もなお同様に続いているということです。
日本でサッカーに関して記事を書く記者の中には、Jリーグの守備を評して「がんばってますアピール守備」「アリバイづくり守備」と呼ぶ人もいます。
自分はこれだけ体を張って守っていますということをアピールするために、例えば〝スライディング〟を絶対にやってはいけない場面でやっている。闇雲に敵のボール保持者に突っ込んでいくというプレーを堂々とやっているのです。そしてそれが咎められることは一切ない。
その理由は高校や大学サッカーでも同じです。理論ではなく「根性」が重要視される我が国の部活制度が持つ特異性ゆえの結果なのでしょうか。