厚生年金や国民年金から「天引き」される税や保険料4つを解説。月額平均はいくらか
【国民皆年金】日本の公的年金制度を最新データから紐解く
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新型コロナウイルスによって、生活に大きな影響を受けた人も多いのではないでしょうか。
テレワークなどの新しい働き方が普及した一方で、収入が減少した方も多くいらっしゃるかと思います。
「コロナ禍になってから、前よりもお金と向き合う機会が増えた」という声をよく聞くようになりました。
もちろん目の前の生活が最も大事ですが、それと同じくらい将来もらえるお金、いわゆる「年金」についてもしっかりと考えておく必要があります。
いま働いている方であれば、毎月の給与から社会保険料や各種税金が天引きされていることはご存知かと思います。
それら天引きされるお金は、もちろん年金からも天引きされます。
きちんと知っておかないと、「予想よりも少ない!」なんてことになってしまうかもしれません。
そこで今回は、年金から「天引きされるお金」についてみていきたいと思います。
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年金制度のおさらい
まずは簡単に年金制度の確認です。
日本の公的年金制度は、「国民皆年金」となっています。
20歳以上の全ての人が加入する1階部分の国民年金(老齢基礎年金)と、会社員が加入する2階部分の厚生年金などによる、いわゆる「2階建て」と呼ばれる構造になっています。
1階部分に関しては、学生時代は学生納付特例制度を利用して猶予されていた方も多いのではないでしょうか。
国民年金のみに加入している人(自営業者などの第一号被保険者)は、毎月保険料を自分で納めます。
保険料は一律で、2021年度は1万6610円(月額)です。
納付書や口座振替で毎月納めたり、2年分まとめて納めたりすることもできます。
厚生年金や共済年金に加入している人(会社員や公務員などの第二号被保険者)は、毎月の保険料を会社と折半で負担し、保険料は毎月の給料から天引きされます。
専業主婦など扶養されている人(第三号被保険者)は、個人としては保険料を負担する必要はありません。
老後には全ての人が老齢基礎年金を、厚生年金などに加入していた人は、それに加えて老齢厚生年金などを受け取ることができます。
このように、公的年金制度は、基本的に日本国内に住む20歳から60歳の全ての人が保険料を納め、その保険料を高齢者などへ年金として給付する仕組みとなっています。
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士
大阪市立大学経済学部卒業後、教育業界を経て、メットライフ生命保険株式会社、株式会社ほけんのぜんぶ入社。生命保険販売を通じ、FPとして主に子育て世代の資産形成や老後資金準備に関するコンサルティングをおこなう。専門用語を使わず丁寧で分かりやすいアドバイスが強み。現在は個人向け資産運用のサポート業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)、宅地建物取引士の資格を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム 編集長室
編集者/コンビニ担当
中央大学法学部出身。在学中にThe University of Sheffieldに短期留学経験を積む。大学卒業後、東証プライム大手IT企業を経て、2013年からは厚生労働省の記者クラブにて、医療保険制度や介護・高齢者福祉などの社会保障を取り扱う専門紙の記者として約3年勤務。その後、GMOインターネットグループでは家電全般やハウツー情報などのwebメディアでの記事編集に携わり、月に数十本の記事を発信。SONYやパナソニックなど大手メーカーのカメラやスマートフォン、AV機器など最新家電などを中心に、ニュースやレビュー記事を発信した。
現在、金融と社会保障の分野では、厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度に関する深い知識を提供。政策の変遷、年金受給資格の詳細、最新の貯蓄トレンドなどに焦点を当て、具体的かつ実用的な情報を読者に届けることを念頭に執筆。
読者がその知識を日常生活に活かし、より良い将来設計を行えるようサポートすることを目指しています。政府の施策から個人の資金管理に至るまで、幅広いトピックをカバーし、経済的リテラシーの向上に貢献しています。読者が賢明な判断を下し、日々の生活や将来設計に役立つ情報を提供している。
読者が直面するさまざまな金融問題に対する実践的な解決策を提供し、信頼性の高い情報源を基に記事を執筆。深い洞察と実用的なアドバイスを通じて、読者が賢明な資金計画を立てられるよう支援しています。
また、小売り分野では特に日本のコンビニエンスストア市場に焦点を当てた内容を執筆。セブン-イレブンやローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ローソンストア100などのコンビニチェーンに焦点を当て、定期的に紹介。主要なコンビニチェーンに関する分析の新商品のレビュー、限定キャンペーンの情報、これらの店舗から登場する商品や、消費者の関心を引く限定キャンペーンについての記事を執筆している。
消費者がコンビニで購入すべき商品や注目すべきキャンペーンについて、実用的でタイムリーな情報を発信。小売市場の変動に迅速に対応し、読者に最新かつ正確な情報を届けることを心掛けている。
また読者に対し、日々の買い物に役立つだけでなく、消費者が市場のトレンドを把握し、賢明な消費選択を行うための知識を深めるサポートを目指している。読者が必要とする情報を提供し、コンビニ業界における最前線の動きを追い続けることで、信頼性の高い情報源になるべく記事を執筆している。(2024年5月14日更新)