「公的年金」いくら以上で税金が天引きされる?

年金から天引きされる税金は、「所得税」と「住民税」です。このうち所得税について見ていきましょう。

年金にかかる所得税

年金以外に所得がない場合で、遺族年金や障害年金でない場合、下記の表に当てはめて所得金額を算出します。

(a)公的年金等の収入金額の合計額 (b)割合 (c)控除額
1,100,001円から3,299,999円まで 100% 1,100,000円
3,300,000円から4,099,999円まで 75% 275,000円
4,100,000円から7,699,999円まで 85% 685,000円
7,700,000円から9,999,999円まで 95% 1,455,000円
10,000,000円以上 100% 1,955,000円

※65歳以上、令和2年分以降の場合
表の出所:国税庁「No.1600 公的年金等の課税関係」

つまり、年金の額面が110万円までの場合は所得税がかかりません。

実際には基礎控除や社会保険料控除などもあり

110万円を超えると必ず税金がかかるというわけではなく、基礎控除(48万円)や支払った社会保険料なども控除され、最終的な課税所得が算出されます。

控除される金額は1人ひとり違うため、自分自身の所得をしっかり把握する必要があるでしょう。

年金収入だけなら確定申告が必要ないとされていますが、控除できる項目がある場合には積極的に申告をしたいものです。