親との関りに変化が起きてくる

文部科学省が2009年に開いた「子どもの徳育に関する懇談会」の「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」の中で、中学生時代の項目に『親に対する反抗期を迎えたり、親子のコミュニケーションが不足しがちな時期でもあり、思春期特有の課題が現れる』と記されています。

しかし、いきなり中学生になったら反抗期が始まるわけではありません。個人差はありますが小学4年生前後から口数が減ってきたり、親を煙たがる言動が増えてきます。それまで何でも話をしてくれた子どもが自分から話しかけなくなり、親からの声がけにも反応が鈍くなります。

心配する親に対して「かまわないで」と言ってくるなど、来るべき思春期に向けて親と距離を置くなど親子関係が劇的に変化していきます。

親としては子どもの成長は嬉しい反面、反抗的な態度をされるとカチンときてしまい、思っている以上に厳しい言葉を言ってしまうことも珍しくありません。それが原因でさらなる火種をまいてしまい親子喧嘩が勃発する。

「反抗期だから」と頭では分かっていてもいざ現実と向き合うと上手に接することができず、逆に悩みが深まっていきます。

さらにここ2年はコロナ禍により子どもを取り巻く環境が激変。以前のような行動がとれず、ストレスが溜まりやすくなっていることも忘れてはいけません。