3月に入り、定年退職をされる方もいるでしょう。一般的な年金受給スタートの年齢は65歳。老後資金を使い始める人も65歳が多く、老後のスタートは65歳からといえそうです。

現代の老後開始の平均である65歳から無職となると、気になるのは貯蓄です。年金だけでは生活できない現代。月々の生活費の不足分や、セカンドライフの楽しみ、また万が一の時の備えとしても貯蓄は大切な生活の基盤となります。

今回は65歳無職世帯の貯蓄にクローズアップ。「みんないくら持っているのか」を確認しながら老後生活について考えましょう。

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65歳以上世帯の貯蓄平均「2324万円」

総務省が公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」を参考に、65歳以上世帯の貯蓄平均をはじめに確認します。

65歳以上世帯の貯蓄

  • 平均値:2324万円
  • 中央値:1555万円

平均を見て、「みんな2000万円以上もっているの?」と驚かれた方もいるかもしれません。2019年には老後2000万円問題が話題になりましたが、クリアしている方が多いようですね。

とはいえ、平均は一部の富裕層に引っ張られます。中央値で見ると1555万円でした。

65歳以上の貯蓄は、若い時から貯めてきた積み重ねや運用を取り入れた方、退職金や相続資産が入った方などがいるでしょう。

退職金が貰えるのか、相続資産が入るのかといったところは個人差が大きいものです。このような資産が入らない場合には、ご自身で早いうちから老後資金に備えておく必要性が高いでしょう。

日々の生活ではなかなか意識しないことですが、こういった統計を見ながら自分の場合はどのような対策が必要なのか考えることは大切です。

65歳以上「無職世帯」貯蓄平均は?

65歳以上二人以上世帯のうち、「無職世帯」に限定した貯蓄をくわしくみていきましょう。

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出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」

出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」

無職世帯に限定すると、貯蓄の現在高は2292万円。その内訳も見ていきます。

  • 通貨性預貯金:618万円(27.0%)
  • 定期性預貯金:920万円(40.1%)
  • 生命保険など:397万円(17.3%)
  • 有価証券:348万円(15.2%)

預貯金は約67%。うち定期が約40%です。万が一の時に備えながら、しっかり預貯金を準備していますね。

生命保険などと有価証券で約3割を占めています。

預貯金以外の保険や有価証券と言った部分は、個人差・家庭差が大きい部分。全く運用をしない人、一部取り入れている人、積極的に運用している人とさまざまでしょう。この部分については見習いつつ、工夫のしがいもありそうです。

個人差が大きいからこそ、適切な方法の選択を

65歳以上の貯蓄を見てきましたが、皆さんまとまった貯蓄をされていましたね。人生100年時代では、老後だけでも約35年間。30年以上仕事をしないとなると、まとまった貯蓄を保有すること、またその資産寿命を伸ばすことが大切になります。

「お金の置き場所」は個人差によるところが大きいでしょう。すべて預貯金の人もいれば、リスクの高い運用を取り入れている人もいます。

資産寿命を守り・伸ばすために大切なのは「適切さ」です。預貯金だけに偏るのでなく、リスクの高い運用をするのではなく、その中間を目指すのが良いでしょう。

まったく運用をしていないという方は、リスクなどの情報収集をした上で、リスクの低い運用を取り入れることをおすすめします。

大切な老後資金ですから、リスクの高い運用はおすすめしません。とはいえ、どんどん資産が目減りするのを見るのも不安は感じますよね。

積立投資のように投資対象や投資時期を分散する、債券などリスクの低い商品で運用するなどを検討してみるといいでしょう。

65歳は老後スタートとともに、お金とじっくり付き合う時間のスタートとも言えそうです。ご自身のセカンドライフのために、お金について考えてみて下さい。

参考資料

LIMO編集部