還暦人の平均貯蓄は3026万円!

昨年還暦を迎えた方の貯蓄額は、平均で3026万円でした。2020年が3078万円だったので、若干減少傾向にあります。

調査では金額ごとの人数も明らかになっています。

出所:PGF生命「2021年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」

  • 100万円未満:25.0%
  • 100~300万円未満:10.7%
  • 300~500万円未満:4.7%
  • 500~1,000万円未満:12.2%
  • 1000~1500万円未満:10.6%
  • 1500~2000万円未満:3.4%
  • 2000~2500万円未満:7.8%
  • 2500~3000万円未満:1.1%
  • 3000~5000万円未満:7.5%
  • 5000~1億円未満:8.4%
  • 1億円以上:9.0%

内訳をみると、100万円未満の世帯が多いことがわかります。4世帯に1世帯は100万円未満という厳しい現実が浮き彫りとなりました。

2020年の調査に比べて、100万円未満の割合が増え、平均貯蓄額は下がっていることも特徴的です。

「100万円未満」の世帯構成とは

貯蓄額が100万円未満と答えた人に注目し、その世帯構成を確認してみます。

出所:PGF生命「2021年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」

  • おひとりさま世帯(子どもがいないか子どもと別居しており、配偶者がいない層):32.9%
  • 夫婦2人世帯(子どもがいないか子どもと別居しており、配偶者がいる層):22.0%
  • 子育て期世帯(未成年、または就業していない20代の子どもがいる層):22.5%
  • 子どもと同居世帯(就業している20代、または30歳以上の子どもと同居をしている層):22.7%

こうして眺めると、おひとりさま世帯が突出して多いことがわかります。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」でも、60代「貯蓄ゼロ」率は二人以上世帯が18.3%、おひとりさま世帯が29.4%です。

おひとりさま世帯の方が、貯蓄額は少ない傾向にあるようです。