350万円以上する高級ミニバン「アルファード」が人気の理由とは?
今では、日本国内の自動車の主流の1つと言えるほどミニバン。しかしかつては、ミニバンは決して主流の自動車ではありませんでした。
昭和の時代、ミニバンのように多人数乗車が可能な自動車と言えば、ボンネットが無いワンボックスカーが主流でした。
ワンボックスカーは、セダンよりも室内空間を広く取ることができる一方、エンジンが運転席下にあるため騒音や振動が多く、乗用車として見ると不満点が多く、一部のユーザーしか支持されていなかったのが実情です。
しかし、1990年代に日本で発生したミニバンブームで、ワンボックスカーはボンネットを装着したミニバンが主流に。
これにより、従来のワンボックスカーと比較して静粛性や操縦安定性が向上し、従来のワンボックスカーを使用していたユーザーだけでなく、今までセダンを愛用していたユーザーがミニバンに流れました。
ミニバンブームにより各自動車メーカーは、セダンを愛用していたユーザーを納得させるために、デザインやパワートレイン等を進化させました。
その中でもアルファードは、平成初期までに存在したワンボックスカー「ハイエースワゴン」や「グランビア」から名前を変えて、かつてのワンボックスカーユーザーやセダンユーザーを取り込むべく、非常に進化しています。
バンパー下部まで広げてメッキ加飾された大型グリルを搭載した迫力を出したフロントフェイスに、抑揚とボリューム感を重視したサイドデザイン。
トヨタの高級セダン「クラウン」を連想させる横長のテールライトを採用することで、高級車らしい豪華さと強さを重視。
内装も、立体的で重厚感を重視したインテリアデザインに、木目調とメッキ加飾を加え、高級セダンから乗り換えるユーザーにも納得できるデザインを実現しました。