他社からライバルが登場しても、アルファードの人気が高い理由

トヨタ・アルファードのライバルと呼ばれているのは、日産・エルグランド、ホンダ・オデッセイの2台でしょう。

しかし、両車とも販売台数はアルファードよりも少なく、特にホンダ・オデッセイは、2021年に生産終了し、現在は在庫販売のみという状況となっています。

アルファードはライバル車と比較して屋根が高いため、室内空間が広く取れること。その一方で、屋根を高くすると、車体の重心が上がりカーブでは不安定になりやすくなります。一方で、ライバル車は、アルファードよりも屋根が低いのを売りにして低重心をアピールしていましたが、販売台数はアルファードに負けているのが実情です。

アルファードなど、ミニバンを購入するユーザーは、走行性能の高さよりも、室内の広さを重視する傾向にあります。実際、アルファードの購入者の声では、一般的なセダンなどと比較するとカーブではふらつきやすいという指摘の声がありますが、高級感の高さと室内の広さに納得して、アルファードを購入している人が多いです。

室内が広く沢山の人が乗れるアルファードは高級感と実用性を両立しているため、ファミリーカーとして使うだけでなく、シートアレンジを活かしてレジャーユースであえてアルファードを選ぶ人もいます。

また、個人ユーザーだけでなく、従来はセダンを使用していたハイヤー等の法人ユーザーや官公庁でも、アルファードに切り替える事例も見かけます。

これは、室内が広いため長距離移動を行う際に疲れにくく、室内で打ち合わせなどを行うことができるため、セダンではなくアルファードを使用しているようです。

「いつかはクラウン」から、「いつかはアルファード」と聞かれるほど、従来の高級セダンに変わって浸透した高級ミニバンのトヨタ・アルファード。ファミリーユーザーから、タクシー、官公庁まで幅広く支持されており、強固なブランド力があると言えるでしょう。アルファードの価格は359万7000円からです。

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松本 健多朗