まずは目標金額と期間を明確にする

漠然と「お金を貯めたい」と思っても、順調に貯まることは稀です。生活口座の残高が増えていっても、支出の多い月が1カ月でもあれば、あっという間に元に戻ることもあるからです。

まずは「いつまでに」「いくら」貯めるかを明確にし、細かな目標に落とし込んでいきます。いくつか例を見てみましょう。

例1: 2年後に車を買うために、240万円を貯める

  • 毎月10万円ずつ貯める
  • 毎月7万円ずつ+ボーナス20万円前後を4回分貯める

例2: 30年後の定年退職に向けて、2000万円を貯める

  • 毎月5.6万円ずつ貯める
  • 毎月3万円ずつ+ボーナスを10万円ずつ貯め、5年後に積立額を見直す

など、細かな設定に加えて柔軟性があると軌道修正しやすいです。目標とする期間が長いほど、ライフスタイルの変化に伴い修正が必要になるもの。

しかし、マネープランを一度立てておけば、その都度柔軟に対応できます。ノープランのままではタイムリミット間近で慌てることとなるため、早めに計画を立ててしまいましょう。

口座を分けて管理する

貯蓄をスタートするのであれば、口座を複数用意しましょう。生活口座に貯めるままでは、「使えるお金」と「貯めるお金」の区別がつきません。目的別に色分けをするため、貯蓄用口座を準備するとわかりやすいです。

貯蓄用の口座は、できれば「直近で必要になるお金:入院費や冠婚葬祭費など」「数年後に必要になるお金:住宅の頭金や教育費用など」「しばらく手を付けないお金:産まれたばかりの子どもの大学資金や老後費用など」と細かくわけるのがおすすめです。

また残し貯めではなく、月の始めや給料日に「先取り貯金」として貯めましょう。自動積立定期預金や会社の預金制度などを使えば、お金が貯まる仕組みを作ることも可能です。