同世代の中央値を参考にするという手も

現時点での貯蓄が少ない場合、目標を設定しても苦しいことが考えられます。そのような場合は、取り急ぎ「同世代の貯蓄中央値」を参考にしてみるのも一つでしょう。

年代別の貯蓄中央値

先ほど参考にした金融広報中央委員会の「2020年　家計の金融行動に関する世論調査［二人以上世帯調査］」から、年代別の金融資産保有額の中央値を抽出します。

世帯主の年齢:単身世帯/二人以上世帯

  • 20歳代:8万円/135万円
  • 30歳代:70万円/400万円
  • 40歳代:40万円/520万円
  • 50歳代:30万円/800万円
  • 60歳代:300万円/875万円

単身世帯と二人以上世帯では中央値に大きな差があるため、自分の属する世帯を参考にしてみるとわかりやすいでしょう。

平均値は一部の大きな値に引っ張られる傾向にあるため、より実態に近い「中央値」を参考にしてみることがポイントです。

中央値を参考に貯蓄が増えてくれば、モチベーションもあがり継続しやすくなります。またある程度資金が貯まれば、今度は「資産運用」で貯蓄ペースを加速させることも可能に。

貯蓄方法の選択肢が、また一つ増えるということです。