家計や貯蓄の工夫も必要な時代へ
年収400万円台世帯ではまとまった貯蓄がありましたが、一方でこれから大学などへ進学するお子さんもいます。
日本政策金融公庫の「令和2年度『教育費負担の実態調査結果』」によると、大学費用(入学費用と4年間の在学費用の合計)は私立(文系)で約703.5万円(入学費用には受験費用や入学しなかった学校への納付金が、在学費用には家庭教育費なども含まれます)。
大学費用等を考えると、他に住宅ローンを払いながら老後資金まで準備するのは簡単ではないでしょう。
それに加えて、食料品などの値上げが続く今。これまでのように節約や貯金のみでは、お財布事情も厳しいと考えられます。
仕事をして収入を得るのも、節約をするのも、頑張るには体力や時間などの限界もあります。最近ではつみたてNISAやiDeCoのように、通常運用益に20.315%かかる税金が非課税になる制度もありますが、運用であれば「お金に働いてもらう」という選択肢が増えるでしょう。
リスクはありますが、まずはきちんと情報収集をすることが大切。正しく恐れながら、リスクを抑えた運用を検討するといいでしょう。今ならではの使える制度を利用しながら、お金を増やす選択肢を増やしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 雪印メグミルク「家庭用乳食品 価格改定のお知らせ」
- 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」
- 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」
- 内閣府「日本経済2021―2022」
- 総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編)詳細結果表(2020年(令和2年))」
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構「図12 専業主婦世帯と共働き世帯」
- 日本政策金融公庫「令和2年度『教育費負担の実態調査結果』」
宮野 茉莉子