譲渡会が飼い主に求める条件は厳しい。その理由は

最近では、こうした動物をあえて譲渡してもらい、ペットとして飼う方が増えています。

何らかの事情で飼えなくなった猫を動物愛護センター等から民間の団体が保護し、施設などで健康状態を確認して譲渡先をみつけているのです。

各地域での譲渡会では、厳しい譲渡基本条件などが設けられています。

それは、猫の寿命を全うし、食事、安心できる居場所、眠れる場所を用意してあげられることを目的とし、その里親となることを求めているからです。

ペットではなく家族として迎え入れられるか、先住のペットがいるかだけではなく、飼い主となる方への年齢制限があったりもします。

他にも経済面や健康面に問題がないか、留守がちにならないかといった生活スタイルも確認しますし、もちろん契約書や身分証明書の提示も求められます。

これらの厳しい確認事項は、保護猫を再び野良にしてしまわないための対策でもあります。

例えば、家族との相性、先住猫との相性、高齢者施設への入居が決まった、1人暮らしの飼い主さんが亡くなった、忙しくなり世話をできない、家族に猫アレルギーがいる、転居先がペット禁止住宅、などの事情により、一緒に生活出来なくなることを予め確認しておく必要があるからです。