「高額受給者」の保険料は5万円台

先ほどの標準報酬月額から、等級ごとの保険料を抜き出してみます。

  • 30等級(標準報酬月額59万円):5万3985円
  • 31等級(標準報酬月額62万円):5万6730円
  • 32等級(標準報酬月額65万円):5万9475円

※保険料は事業主との折半後

上限ラインの給与を受け取った場合、厚生年金保険料は5万円台となります。この水準が数十年スパンの長期間で続けられれば、「高額受給者」になれることがわかりました。標準報酬月額が30万円(等級19)の人は保険料が2万7450円なので、その差は3万円前後です。

仮に標準報酬月額30万円の人が、「高額受給者」を目指して年収アップを図っても、保険料が3万円上がる一方で年金額がそこまで上がるとは言い切れません。どうしても加入期間がネックになるからです。

ただ、差額の約3万円を預貯金あるいは資産運用に回せれば、独自で老後資金の上乗せにはなります。あくまでも数字上でのシミュレーションですが、「年金をたくさんもらいたい」と思う方は、年収アップだけではなくこうした「資産形成」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

参考資料

LIMO編集部