内閣府が公表した「消費動向調査(令和4(2022)年1月実施分)」によると、今後半年間の暮らしの見通しを聞いた「消費者態度指数」は36.7で、前月より2.4ポイント下がりました(2022年1月31日公表)。
各消費者意識指標をみると「雇用環境」が4.8ポイント低下して36.7、「耐久消費財の買い時判断」が2.2ポイント低下して34.3などとなっており、1月の消費者マインドの基調判断は「足踏みがみられる」に下方修正されています。
新型コロナウイルスの感染も拡大し、経済への影響が懸念されるいま、1人で生活をするおひとりさまの不安も高まるでしょう。国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集 2021年版」によれば、2015年の50歳時のおひとりさまの男性は約30%、女性は約26%を占めます。
ただ、おひとりさまといっても一生独身の方から離婚・死別された方まで背景はさまざまです。どのような背景のおひとりさまが多いのかを確認しながら、その貯蓄や老後の年金などお財布事情も確認しましょう。
50歳時のおひとりさま、その背景とは?
まずは先ほどの国立社会保障・人口問題研究所の「-人口統計資料集(2021)-」の表を参考に、50歳時の未婚・有配偶・死別・離別の割合の推移を1920〜2015年まで確認しましょう。
上記よりおひとりさまをみると、男女ともに「未婚」の割合は1930〜1960年まで1%台でしたが、1970年より女性が3.33%と増加しています。
その後、男女ともに増加しており、2015年には男性で23.37%、女性で14.06%が一生独身です。
「離別」の割合は男性で1930~1980年まで1%台でしたが、1990年で3.38%となり、その後増加して2015年には6.26%です。
一方の女性は1920~1950年まで2%台でしたが、1960年代に3.15%となり、2015年には10.18%です。女性の方が離別の割合は多い結果となりました。
「死別」を見ると、1920~1950年は女性で20%以上となっています。これは戦争なども関係しているのでしょう。基本的には男女ともに年々減少傾向にあり、2015年は男性で0.57%、女性で1.88%でした。
現代のおひとりさまで多いのは一生独身の方と離婚をした方が多くを占め、年々増加していると言えます。