年金について知っておきたい傾向

50代になると気になり始めるのが目の前に迫る老後生活です。老後の生活の柱となるのは「年金と貯蓄」。年金については国民年金か厚生年金か、厚生年金であっても加入期間や収入によって受給額が左右されます。

参考までに今のシニア世代の受給額として、厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」よりひと月の受給額平均をみてみましょう。

国民年金〈全体〉平均年金月額:5万6252円

  • 〈男性〉平均年金月額:5万9040円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万4112円

厚生年金〈全体〉平均年金月額:14万4366円

  • 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万3808円

自営業やフリーランスの方は国民年金のみとなるとひと月5~6万円です。これのみでの生活は厳しいでしょう。

厚生年金だから安心というわけでもなく、男女差をみれば約6万円あります。分布図も見てみましょう。

厚生年金の男性のボリュームゾーンは15~20万円なのに対して、女性は5~10万円。これは女性の方が賃金が低いこと、また育児などで離職したり扶養内で働いたりしたことが影響しています。

厚生年金の加入期間が短い方や収入が平均よりも少ない場合、想像していたよりも年金が受け取れない可能性があります。まずはねんきんネットなどを利用してご自身の受給額を確認するとともに、とれる対策を考えましょう。