「厚生年金&国民年金」ともに必要な老後の備え

国民年金と厚生年金の受給額の平均と分布をながめてきました。実際にはご家庭の働き方や収入により、いくら受給できるかは異なります。

ただ、年金額の引き下げも行われており、特に女性は厚生年金のボリュームゾーンが5~10万円です。多くのご家庭で「国民年金であっても、厚生年金であっても老後の備えが必要」というのが現実でしょう。

人生100年時代といわれる現代、いつまで元気に生きられるかは誰にもわかりません。「長くなるだろう」と考えられる老後だからこそ、体力もある現役時代から老後に備えておきたいですね。

年金額を確認したら、同時に考えたいのがセカンドライフのプランです。

定年したら何をして過ごしたいのか、やりたいことはあるか、旅行に行きたい場所はあるか、リフォームは必要か、そもそも今の場所にずっと住むのか、車は何歳まで運転するのか、介護が必要になったらどうするかー

そういったご自身の希望を考えることで、老後に向けて備えるべき貯蓄額が決まるでしょう。

具体的にイメージすることで目標も明確になり、貯蓄へのモチベーションも維持されます。「老後資金が間に合うか不安」と感じたら、貯金のほかに運用を取り入れるのも一つ。いまはつみたてNISAやiDeCoのように、運用益が非課税になる制度もあります。こういった制度を賢く利用するのもいいでしょう。

具体的に老後をイメージしながら、今から取れる対策について考えていきましょう。

参考資料

宮野 茉莉子