国民年金「ひと月の受給額」平均と分布

では、国民年金と厚生年金の受給額について、まずは1階部分である「国民年金」から、厚生労働省「令和2年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に受給額の平均と分布を確認しましょう。

国民年金の年金月額

全体平均月額：5万6252円

  • 男子平均月額：5万9040円
  • 女子平均月額：5万4112円

〈男性〉

  • ～1万円未満：1万2467人
  • 1万円～2万円未満：5万8554人
  • 2万円～3万円未満：21万6991人
  • 3万円～4万円未満：68万1950人
  • 4万円～5万円未満：134万1815人
  • 5万円～6万円未満：313万9242人
  • 6万円～7万円未満：859万4057人
  • 7万円以上：40万8917人

〈女性〉

  • ～1万円未満：6万2087人
  • 1万円～2万円未満：23万5046人
  • 2万円～3万円未満：71万1764人
  • 3万円～4万円未満：216万71人
  • 4万円～5万円未満：332万1823人
  • 5万円～6万円未満：462万1737人
  • 6万円～7万円未満：624万1716人
  • 7万円以上：147万3357人

平均で見れば、男女ともにひと月5万円台です。「おひとりさまで国民年金のみ」「夫婦ともに国民年金」となると老後生活するには厳しいのが現実でしょう。

ちなみに厚生労働省によれば、令和4年度の国民年金の満額は「月額6万4816円」（▲259円）。令和3年度より0.4％の引き下げとなります。

今後、少子高齢化に伴い、年金額が減ることも視野に入れて対策をとる必要があるでしょう。