2026年度、日本の年金制度は「働きたいシニア」を後押しする大きな転換期を迎えました。

物価高が続く中、低所得世帯への給付金が引き上げられる一方、働く方々にとって朗報となったのが在職老齢年金の基準緩和です。4月からは年金カットの基準額が51万円から62万円へと引き上げられ、満額受給しながら稼げる環境が整いました。

しかし、こうした追い風がある一方で、多くの給付金は依然として「自ら申請」しなければ受け取れない仕組みのままです。

今回は2025年成立の改正法による新常識を整理し、知っておくだけで差がつく重要制度を詳しく解説します。申請という最後の一手間を忘れず、新しいルールを味方につけましょう。

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1. 支給要件を満たすだけでは不十分。公的なお金に共通する「申請のルール」

公的年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)は、私たちの暮らしを支える大切なセーフティーネットです。

ただし、支給要件を満たしたら自動的に振り込まれるわけはありません。年金を受け取るためには「年金請求書」を提出して請求手続きをおこなう必要があります。

国や自治体による「手当」「給付金」「補助金」などの多くもまた、受け取るためには申請手続きが必要です。

申請期限や添付書類などのルールを守れなかった場合、本来受け取れるはずのお金が減額されたり、受け取れなくなってしまったりする可能性もあります。

公的な支援制度を必要に応じて確実に活用するためには、自分がどのような支援内容の対象となるかを理解し、手続きをしっかりおこなうことが大切です。