各地でイベントが中止される中、「さっぽろ雪まつり」も会場での開催が中止され、オンラインのみでの開催となりました。国内外から約200万人が訪れる大規模なイベントですので、中止による経済的な打撃は大きいですね。

そんな「行きたくても行けない」という新型コロナウィルスの影響から「リベンジ消費」という言葉もよく聞かれるようになりました。気持ちよくお金を使い経済を回していきたいですが、将来のことを考えるとお金は貯蓄に回したいところですね。

今回は、これからセカンドライフを迎える、すでにセカンドライフを送っている、という方が多い60代の貯蓄事情を眺めていきます。60代のリアルな貯蓄事情に「リベンジ消費」が少し収まるかもしれません。

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60代二人以上世帯で「貯蓄ゼロ世帯」は何パーセント?

それでは、60代二人以上世帯の貯蓄事情を見ていきましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」によると下記の通りです。

60歳代「二人以上世帯」の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均:1745万円
  • 中央値:875万円

内訳

  • 金融資産非保有:18.3%
  • 100万円未満:3.5%
  • 100~200万円未満:4.0%
  • 200~300万円未満:4.0%
  • 300~400万円未満:3.3%
  • 400~500万円未満:4.0%
  • 500~700万円未満:5.3%
  • 700~1000万円未満:7.5%
  • 1000~1500万円未満:7.5%
  • 1500~2000万円未満:6.3%
  • 2000~3000万円未満:13.3%
  • 3000万円以上:19.6%
  • 無回答:3.3%

平均値は一部の大きい貯蓄額に引っ張られている可能性もあり、実態に近いのは中央値となります。60代の二人以上世帯の「貯蓄ゼロ世帯」は18.3%でした。一方で、貯蓄3000万円以上の世帯の割合は19.6%、貯蓄ゼロ世帯とほぼ同じパーセンテージです。60代の貯蓄事情は持つ者と持たざる者の二極化が進んでいることがわかりました。