資産運用のメリットとリスク
資産運用にもいろいろな種類がありますが、最近ではつみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)などをよく聞きますね。運用益が非課税になることや、少額から始められる点などから初心者でも始めやすいと言われています。
資産運用のメリットは、運用成績に応じてお金を増やせる点。預貯金ではほとんど利息が見込めませんが、資産運用では複利の効果で増やせる可能性があります。
仮に毎月3万円を20年積み立てるとすると、元本720万円に対して984.9万円になる計算です。
※試算条件:毎月3万円の積立、想定利回り3%、積立20年でシミュレーション
※手数料、税金等は考慮していません。
預貯金は、利息がつきにくいだけでなくインフレのリスクもあるので、何割かを資産運用に回すといいかもしれません。
一方で、資産運用にも「元本割れ」というリスクがあります。こちらは長期・分散・積立の原則を守ることで軽減できますが、ゼロにすることはできません。とれるリスクをしっかり把握し、計画的に始めることが必要でしょう。
おわりに
「貯蓄0円世帯」の割合や年代ごとの貯蓄中央値を眺めてきました。お金を貯めるには、まずは目標を設定する必要があります。何のためにいくら必要なのか、項目ごとに洗い出しましょう。
ある程度の資金が貯まれば、資産運用で効率的に増やしていく選択肢も増えます。ただしお金を守りながら育てるためには、リスクを正しく知る必要があります。しっかり情報収集してから始めましょう。
参考資料
- 金融広報中央委員会「2020年 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」
- 金融広報中央委員会「2020年 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」
太田 彩子