コロナの新規感染者数は各地で最多記録を更新し、経済的な不安は高まる一方です。何となく将来が不安だからと、貯蓄に回している方も多いでしょう。

金融広報中央委員会の「2020年 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」によると、金融資産を保有する目的は、第4位が「とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心」で18.2%になっています。

年代を追うごとにこの割合が増えていくことから、「子どもの教育費」や「住宅購入費」などの貯蓄目的をこなしながらも、なんとなく不安だから貯蓄を続ける方が多いと予想できます。

一方で、貯蓄が0円という世帯も一定数います。今回はその割合を探りながら、将来のお金について考えていきます。

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「貯蓄0円世帯」の割合は

金融広報中央委員会の「2020年 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」によると、金融資産非保有(=貯蓄ゼロ)の世帯は二人以上世帯で16.1%、単身世帯で36.2%でした。

年代別でも確認しましょう。

二人以上世帯「貯蓄0円」の割合

  • 20歳代:16.0% 
  • 30歳代:8.2%  
  • 40歳代:13.5%  
  • 50歳代:13.3%  
  • 60歳代:18.3% 

単身世帯「貯蓄0円」の割合

  • 20歳代:43.2% 
  • 30歳代:31.1%  
  • 40歳代:35.5%  
  • 50歳代:41.0%  
  • 60歳代:29.4% 

全体的に、単身世帯の方が「貯蓄0円」の割合が高くなっています。意外にも多い「貯蓄0円」の割合。これからお金を貯めるとなると、効率的な方法はあるのでしょうか。