寒い日が続き、東京でも積雪を記録する日が出ました。光熱費や食費は健康に関わる出費なので、できるだけ抑えたくないですよね。
そうはいっても、収入と支出のバランスには頭を悩ませる局面が多いもの。定年退職後の年金生活では、「ひと月10万円未満」という割合が意外に多いことをご存知でしょうか。
今回は現在の年金受給者のうち、「厚生年金がひと月10万円未満」の割合を眺めてみます。退職後の生活を考えるきっかけとしてみてください。
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厚生年金の平均受給額はいくら?
それでは早速、厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にしつつ、厚生年金の受給額を見ていきましょう。
厚生年金保険(第1号)平均年金月額
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円
平均は14万4366円ですが、この金額だけで受給額のようすを探ることはできません。実際に男女差として約6万円の開きがあるので、個人でも差があると予想できます。
次は受給額ごとの分布のようすを見ていきましょう。
「厚生年金」みんないくらもらっている?
同資料から、「年金の月額階級別に何人の受給者がいるのか」について、分布の様子をまとめてみました。
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〈男性:合計1071万6244人〉
~5万円未満:13万857人・5万円~10万円未満:99万1194人・10万円~15万円未満:262万1055人・15万円~20万円未満:444万7680人・20万円~25万円未満:223万4397人・25万円~30万円未満:27万4715人・30万円以上:1万6346人〈女性:合計538万3889人〉
~5万円未満:30万637人・5万円~10万円未満:233万4675人・10万円~15万円未満:225万2994人・15万円~20万円未満:42万7547人・20万円~25万円未満:6万3507人・25万円~30万円未満:4154人・30万円以上:375人
男性は平均が16万4742円で、ボリュームゾーンは「15万円~20万円未満」になっていますね。一方女性では、平均が10万3808円なのに対し、ボリュームゾーンは「5万円~10万円未満」です。
これらを見る限り、「厚生年金ひと月10万円未満」の割合は、男女でも差がありそうです。
厚生年金「ひと月10万円未満」の割合は?
先ほどの分布を参考に、厚生年金の月額が10万円未満の割合を抽出してみます。
- 男性:約10.5%
- 女性:約48.9%
女性の場合、約半数が「月額10万円未満」という結果になりました。厚生年金は収入に応じた保険料を納め、その金額と加入期間で年金額が決まるしくみです。そのため「厚生年金に加入していれば手厚いはず」と楽観視していると、想定以上に年金額が少ないことも考えられます。
厚生年金に加入していても、女性は出産や育児を機に正社員から離れることも多いです。もちろん女性だけの問題ではなく、男女ともにフリーランスとして厚生年金を抜ける方も増えてきました。
こうした個々の状況を踏まえ、一度将来の年金について考えてみる必要がありそうです。実際に自分が受け取れる見込み金額を、「ねんきんネット」などで早急に調べてみましょう。
人生100年時代!「厚生年金10万円未満」で大丈夫か
人生100年時代の足音が聞こえるこんにち。もし頼みの年金が「ひと月10万円未満」であれば、その暮らしはどうなるでしょうか。
夫婦世帯で持ち家があれば、なんとか暮らせると感じる方がいるかもしれません。しかし単身世帯で賃貸住宅住まいであれば、かなり厳しくなるでしょう。このように、「年金でやりくりできるかどうか」も世帯の状況により異なります。
年金の見込額と同じく、将来の暮らしについても考えてみましょう。またあまり考えたくないことではありますが、離婚や死別の可能性もゼロではありません。夫婦世帯であっても、いろいろな可能性に備える必要があるでしょう。
参考までに、65歳以上無職世帯の消費支出額をご紹介します。
- 二人以上の世帯:22万4390円
- 単身世帯:13万3146円
【出典】総務省「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)Ⅱ総世帯及び単身世帯の家計収支」
こちらのデータには、「住居費が1万円台になっている」「介護費用が含まれていない」などの特徴もあるため、ここから「自分の場合」を足し算・引き算しても良さそうですね。
「年金額」「生活費」の目安をつかみ、不足する分を自分で備える必要があります。預貯金だけでなく、資産運用などにも目を向けながら、効率よくお金を増やす方法を探ってみましょう。
情報収集をすることで、自分に合う方法を見つけていきたいですね。
参考資料
太田 彩子
