みなさんは、ご自身が一体いくらの年金を受け取る事ができるかご存知でしょうか。
多くの人にとって、老後の主な収入源になる年金。自分のおおよその年金額を知ることは、具体的に老後生活について考えることにつながることでしょう。
今回は、世帯構成別に8パターンに分けて、国民年金と厚生年金の受給額実態をご紹介していきたいと思います。
国民年金の受給実態
まずは、厚生労働省年金局の「令和2年度 厚生年金・国民年金事業年報」から、現在のシニア世代がどれくらい国民年金を受給しているかを確認してみましょう。
基礎年金(国民年金)の平均受給額
- 全体平均:月5万6252円(男子平均:月5万9040円、女子平均:月5万4112円)
日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する義務がある国民年金。
令和3年度の1ヶ月当たりの保険料は一律1万6610円です。保険料が一律であるため、性別や個人差による年金受給額の差はとても小さいことがわかります。
厚生年金の受給額
続いて、同資料から厚生年金の受給額も見ていきましょう。
厚生年金保険(第1号)の平均受給額
- 全体平均:月14万4366円(男子平均:月16万4742円、女子平均:月10万3808円)
厚生年金は国民年金と異なり、所得水準や加入期間に応じて受給額が大きく変わります。そのため、男女別で見ると平均受給額で約6万円という格差が見て取ることができます。
背景にあるのは、女性は男性に比べて結婚や出産などのライフイベントによって、働く環境が変わりやすい点があげられます。結婚や出産をきっかけに休職や退職を選択すると、厚生年金の加入年数が少なくなったり、仮に復帰しても給与水準が男性に比べて低い傾向にある現状が、将来の年金額にも影響していると言えるでしょう。