「年金請求の時効にご用心」

実は、年金の請求の時効は5年です。
年金を受けられるようになったときから5年を過ぎると、5年を過ぎた分の年金が時効により消滅してしまいます。

やむを得ない事情が認められたときは書面で申し立てることもできますが、大きな労力がかかってしまいます。
万が一時効により消滅してしまえば、あわてて請求してもその5年前までしか受け取れなくなります。

こうした悲劇を防ぐためにも、「受給開始年齢の誕生日の前日以降」に早めに申請しましょう。

申請忘れの原因は「うっかり」だけではありません。
自分は大丈夫という「思い込み」が原因になることもあります。

「人生100年時代」を踏まえて、年金の「繰下げ受給」を考えている方も多いのではないでしょうか?

年金受給開始時期を70歳に遅らせることで受給額を42%増額できるためです。
老後の長い人生を考えたとき、少しでも受給額をあげるために検討する方も多いでしょう。

しかし、この「繰下げ受給」には気を付けたい「思い込み」があります。
仮に70歳に年金を受給しようと考えたとき、年金請求書はいつ提出したらいいのでしょうか。