60代で「貯蓄ゼロ」は何パーセントいるのか 老後貯蓄の処方箋
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ついに13都県への「まん延防止等重点措置」が適用されることとなりました。
外出を控えると、自然にお金が貯まっているという方も多いのではないでしょうか。本来、貯蓄とは目的を持って計画に貯めていくものです。何となく貯まった「お金」はつい使ってしまう可能性も高く、実際緊急事態宣言明けには”リベンジ消費”なる現象も生まれました。
貯めるばかりでは経済が回りませんが、将来に向けた貯蓄は必ず必要です。60代で「貯蓄ゼロ」の割合を探り、老後に向けた貯蓄について考えてみたいと思います。
60代二人以上世帯で「貯蓄ゼロ世帯」は何パーセント?
さっそく、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」を参考に、60代二人以上世帯の貯蓄事情を見ていきましょう。
60歳代「二人以上世帯」の金融資産保有額
(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:1745万円
- 中央値:875万円
- 金融資産非保有:18.3%
60代の二人以上世帯では、「金融資産非保有」つまり貯蓄がゼロという世帯が18.3%もいました。
しかし3000万円以上の世帯に注目すると、その割合は19.6%。ほぼ同数が3000万円以上貯蓄していることを見ると、60代の貯蓄事情は二極化していることがつかめました。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)