定量的な年金情報を得て現実的な思考を

もちろん、どのくらいの年金が必要かは個々人の家族構成や生活スタイルによって大きく異なるでしょう。

そのため、現状、大半の人は厚生年金の月額が25万円を下回っているという事実をひとつのヒントとし、今一度「自分は老後、いくら必要そうか?得られる見通しはあるか?」を考えてみることが重要だと考えます。

ちなみに、「ねんきん定期便」「ねんきんネット」などを活用することで、将来自分が年金をいくらもらえそうかを確認することができます。

漠然とした不安を抱いてモヤモヤしていた人も、こうしたツールを活用するなどして定量的に整理していくとより鮮明に状況を把握でき、現実的な思考に移ることができます。

リスクをとった資産運用が重要

生活に必要な金額は人それぞれである以上、将来を考えた際、「どう頭を捻ってもこのままではお金が足りない!」という人もいることでしょう。

その場合、リスクを取った資産運用が重要となってきます。

低金利下の現状、銀行にお金を預けているだけでは、効果的に資産を増やすのが難しい状況です。

一方、「投資」であれば、より高いリターンが期待できます。

もちろん、投資にはリスクが付きものです。「リターンがいくらになるかわからない」「損をするかもしれない」といった不安も生じてくることでしょう。

「いきなりハイリスクな投資は怖い」という人も多いと思いますが、世の中には投資信託や債券など数多くの投資商品があり、リスクも高低まちまちです。

投資初心者の方は、まずは好奇心のおもむくままに「投資ってそもそも何?」「どんな投資商品があるの?」といった初歩的な情報収集から始めてみると、楽しい資産運用のスタートが切れることでしょう。

参考資料

石津 大希