2021年も残りわずかとなりました。
再び新型コロナウイルスの「オミクロン株」が心配されている中、年末年始の休暇は自宅で過ごされる方も多いのではないでしょうか。
余裕のある時間に、新しい年の抱負についても考えたいものですね。
例えば、「貯金や資産運用の習慣づけ」を入れてみるのはどうでしょう。年始からスタート!と意気込めば、案外長く続くかもしれません。
そんな今回は、サラリーマンが将来のお金を考えるには避けられない「厚生年金」を解説していきます(※)。実情をながめることで、将来のお金について考えるきっかけになればと思います。
【※参考記事】厚生年金「ひと月25万円以上」受給する人の割合は?
年金制度をおさらい
日本の年金制度は2階建てとよばれています。
1階部分は国民年金です。
加入対象は日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人で、保険料は皆一律です。
厚生労働省「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」によると、国民年金の平均受給月額は5万5946円。受給者の男女間で大きな差はないようです。
2階部分が厚生年金です。
加入対象は公務員や会社員などで、収入により保険料が異なります(報酬比例)。対象者は、1階部分の国民年金に加えて2階部分の厚生年金がもらえることになります。
では、厚生年金の受給額はどれくらいなのか、実情を見てみましょう。