厚生年金の平均額(2019年)

では、民間企業の会社員が受け取る、厚生年金保険(第1号)について深掘りします。

厚生年金保険(第1号)の平均月額(国民年金月額を含む)

男女平均:14万4268円

  • 男子平均:16万4770円
  • 女子平均:10万3159円

男女平均では約14万円とはいえ、男女差は約6万円もあります。

ボリュームゾーンを男女別でみると、男性の約40%が15万~20万円未満、女性の約44%が5万~10万円未満に集中しています。

女性の場合、男女平均金額の「14万円」を見込んでいると、蓋を開けてみたらまったく違う金額かもしれないため注意が必要です。

厚生年金は現役時代の報酬や勤務期間によって決まります。

そのため、女性は出産や育児などのライフイベントが年金額に影響しやすいのでしょう。また、長い人生では、現役世代で怪我や病気になって仕事を辞めざるを得ないという健康リスクもあります。

こういった避けられないライフイベントやアクシデントも、将来の年金格差の要因になってしまうのですね。

では、将来この格差に苦しまないよう現役世代からできることは何か、考えてみましょう。