ポインセチアの育て方

温度管理

ポインセチアはクリスマスシーズンに出回る花なので耐寒性があると思われがち。実際は寒さに弱い植物です。

10℃以下で葉を落としてしまうので、クリスマスの装飾として屋外で育てるのは難しいといえるでしょう。

冬は暖かい室内で栽培して、株を冷やさないように管理します。暖房の風を当てると、乾燥でかえって株が弱るので避けるようにしましょう。

冷え込む夜は窓辺から離れた場所に移動して、段ボールで囲んだりビニールを掛けたりすると寒さを防げます。

水やり

春~夏の生育期と違い、開花時期の冬は水分を吸収しません。水やりを控えめにしないと過湿で根腐れを起こしてしまいます。

水やりのタイミングは土が乾いているのを確認したら、天気のよい午前中におこないましょう。

冬の水やりはひかえめに(Evgeny Haritonov/Shutterstock.com)

できれば冷たい水をかけるのではなく、室温程度の水道水をあげるようにしてください。

しんなりしてくると慌てて水をたくさん与えてしまいがちですが、これは水切れではなくて寒さのためかもしれません。少し暖かい場所に移動して様子を見ましょう。

日当たり

ポインセチアは日光を好む植物です。日照不足になると、葉が落ちたり黄色く変色したりといった生育障害を起こします。

ガラス越しに日光がよく当たる場所を選んで置きましょう。ポカポカと暖かい日射しが当たると、光合成も活発になってスクスクと元気に育ちます。葉の赤や緑も、よりいっそう鮮やかになります。

肥料

冬は休眠期に当たるので、肥料は特に必要ありません。与えるとしても、薄めの液体肥料を月に1回程度で十分です。

暖かくなったら切り戻しや植え替えをして野外での栽培に切り替えるので、このタイミングで肥料を与え始めます。

2カ月に1回のペースで緩効性肥料を施すか、10日に1回のペースで液体肥料を与えましょう。