国家公務員「2000万円の退職金」もらえる人は何パーセント？

老後は2000万円で足りるのか

退職金2000万円超というと、退職金だけで「老後2000万円問題」はクリアできているように見えます。

しかしながら、実際に2000万円で老後生活に十分と言えるのでしょうか。金融審議会「市場ワーキング・グループ報告書『高齢社会における資産形成・管理』」を参考に見ていきましょう。

月々の赤字額：約5万5000円
老後必要額＝5.5万円×12ヶ月×30年＝1980万円（約2000万円）

これが、「老後2000万円問題」の基になった計算式です。しかし、この計算には大きな落とし穴が2つあることも忘れてはいけません。

ここでは、持ち家を前提としているので、住宅費は月1.4万円ほどしか計上されていません。老後も賃貸で生活する方は、その分の家賃も上乗せして考えなければならないということになります。

また、上記の計算式には含まれていない介護費についても考える必要があります。すべての方が要介護になるわけではありませんが、介護に思っている以上の出費を要するケースも少なくありません。

参考までにですが、「LIFULL介護」のデータをもとに平均入居期間の5年で計算した場合、サービス付高齢者向け住宅で約1000万円、有料老人ホームで約1900万円かかる計算になります。

以上の２点を見ただけでも、到底2000万円では「老後は安泰」と言い切れないことが分かるのではないでしょうか。