冬至に食べるのは「カボチャ」

冬至に食べるカボチャの煮物(decoplus/Shutterstock.com)

  • ウリ科カボチャ属
  • 日本の主な生産地:北海道、鹿児島県、茨城県
  • 参考価格:300~400円程度(1個あたり)

緑黄色野菜の代表ともいえるカボチャは栄養も豊富。ビタミンAやカロチンが多く含まれているため、普段から風邪予防にも効果があるとされる野菜です。

冬至で食べるカボチャも無病息災を祈るもの。冬に栄養をとって寒い冬を元気に乗り切るための知恵とも言えるでしょう。

カボチャの収穫は夏…なぜ冬至に食べる?

本来カボチャは夏に収穫されます。生命力を感じる色合いも夏野菜ならではの鮮やかさです。

実はカボチャは完熟すると保存が可能になります。収穫後、半月ほど追熟させると長期保存が可能になり、3~4ヶ月は十分おいしく食べられるようになるのです。

昔の人はこのことを知っていたのでしょう。栄養価の高いカボチャを冬に食することで、厳しい冬を元気に乗り越えようとした先人の知恵を感じますね。

カボチャの種類は多種多様

冬至以外でカボチャが活躍するのはハロウィーン。カボチャの中身をくり抜いてランタンにして飾るのはおなじみの光景です。

ジャック・オー・ランタン(Chepko Danil Vitalevich/Shutterstock.com)

近年はハロウィーン用の鑑賞用カボチャなど、いろいろな品種のカボチャが栽培されています。

西洋かぼちゃ

  • メルヘン:甘みが強くホクホクした食感
  • くり将軍:栗のような食感だが大型のかぼちゃ
  • べにくり:皮の色が橙色、独特の風味

日本かぼちゃ

  • 鹿ヶ谷カボチャ:ユニークな形のかぼちゃ、京野菜
  • 黒皮カボチャ:昔ながらのゴツゴツした見た目、煮崩れしにくい
  • バターナッツ:ナッツのような風味のかぼちゃ

ミニカボチャ

  • 栗坊:栗のように甘い、ホクホクの食感
  • プッティーニ:小さな実で、手軽に食べられる
  • コリンキー:サクサクした食感

カボチャの栽培

プランターで栽培するなら、ミニカボチャがおすすめ。通常のカボチャだと重さで立体栽培には不向きです。

カボチャ栽培の成功の秘訣は受粉と収穫日の管理。実を確実に成らせるためには、人口受粉が必要です。また受粉日はひかえておくようにすれば、収穫日の目安がわかります。

受粉日から40~45日たったら収穫適期です。

まとめにかえて

新型コロナウィルスの影響でお家で過ごすことが多くなりましたが、家での過ごし方も今まで以上に多様化しているようです。

行事やイベントを大切にする人も増えているなか、季節を感じさせる日本の伝統や風習にも関心が集まっています。

冬至もそのひとつ。今年は来年の無病息災を願って、ぜひカボチャを食べて、ユズ湯に入ってみるのもよいかもしれませんね。

LIMO編集部