冬至は「ユズ湯」に入るのが習わし

ユズ(Contrail/Shutterstock.com)

  • ミカン科ミカン属
  • 常緑小高木
  • 日本の主な生産地:高知県、徳島県、愛媛県
  • 参考価格:2年生苗で2000~3000円程度

冬至には「ユズ湯」

冬至が近くなるとスーパーにもユズが並び始めます。お正月料理にも欠かせないことから、12月になると身近になる果実です。

冬至はユズ湯に入るのが日本の習慣として知られていますが、ユズ湯が流行し出したのは江戸時代からだそうです。

「冬至にユズ湯に入ると風邪をひかぬ」と言い伝えられているほど、健康への特別な願いが「ユズ湯」には込められています。

実際にユズ湯には血流を良くして冷え性や腰痛を和らげる効果が期待できます。

また、ユズの皮にはクエン酸やビタミンCが豊富に含まれています。冬に起こりがちなあかぎれやヒビを改善する効果も期待できるとのこと。

ユズのさわやかで甘酸っぱい香りにはリラックス効果もあり、市販の入浴剤の香りにもよく使われていますね。

食用としてのユズ

冬はお鍋にユズの皮を入れて香りを楽しむのが定番です。また、柚子ジャム、柚子ティー、柚子ぽんず、柚子コショウなど、ユズの皮をすりおろしたり、果実を絞って食べて楽しむこともあります。

少しの量を使うことが多いユズですが、季節を感じさせるため、あると嬉しい果実といえるでしょう。

ユズの栽培

「桃栗3年柿8年、ユズの大馬鹿18年」と呼ばれるほど、ユズは成長が遅い果実。

しかし、ホームセンターやネットショップで購入できる大苗は、ある程度育っているので収穫までが早くなります。数年程度で収穫できる場合もありますよ。

とくに今の時期は苗が比較的入手しやすい時期。ユズは大きなトゲがあるので大苗だと運ぶのが大変ですが、ネットショップなどを活用してみるのもよいかもしれません。

また、ユズは鉢植えでも栽培が可能。植える場所がないという人でも、鉢植えなら庭先やベランダでユズを育てることができます。

耐寒性はあるほうですが、寒風が吹きつけたり、氷点下を下回る寒さになった場合など、鉢植えなら移動させることができるので安心です。