ブラフ戦略が有効な場合も

そんな不毛な争いは避けたいと誰もが考えるでしょう。一つの案として、ブラフ戦略というものがあり得ます。相手に聞こえるように大声で言うのです。

「我が社は、今日は100円で売る。そして、ライバルの値段を見る。もしも、ライバルが100円で売っているならば、我が社は明日も100円で売るが、もしもライバルが安売りをしているならば、明日以降は我が社も同じ値段で安売りをする」と。

それを聞いたライバルは、100円で売ることを選択するはずです。値下げをして今日だけ客を奪えても、明日以降は安値で売って客は半分ずつ分け合うことになるからです。

同じことですが、ポスターを貼り出すという選択肢もあります。「当店は半径5キロ以内で最安値を保証します。当店より安い店があったら教えてください。同じ値段まで値引きしますから」と大書きしたポスターを貼るのです。

客は「素晴らしい店だ」と思って好感度を増してくれるでしょうが、本当の狙いは視察に来たライバルのスパイに見せることなのです。スパイには「わかってるだろうな。お前が値下げしたら、俺も絶対に値下げで対抗するからな。それが嫌なら、100円で売るべきだと社長に伝えておけ」と読めるからです。

家電量販店などで「最安値宣言」のポスターを見かけますが、あれと同じことをガソリンスタンドもやれば良い、というわけですね。