外国産中心に鶏肉不足、ケンタは国産100%で鶏肉不足とはこれまで無縁
実は現在国内では鶏肉不足にあえいでいます。国内に流通する鶏肉は国産と外国産(タイ産が中心)がありますが、価格の安いタイ産の鶏肉が極端に品薄状態です。新型コロナウイルスの感染拡大によりタイは首都バンコクを中心にロックダウンを実施した結果、鶏肉加工工場が完全にストップし、現在も稼働が元に戻っていません。
海外産の鶏肉の主要生産国のタイが機能不全を起こしており、外食店中心に鶏肉不足の影響が目に見える形で現れています。その典型例がサイゼリヤの人気商品「辛味チキン」の本数減です。通常は1皿5本入りの所、現在は同じ価格(税込み300円)で4本しか入っていません。サイゼリヤで飲むいわゆる“サイゼ飲み”の絶好のお供となる「辛味チキン」を注文すると、店員の方から、通常より一本少ない4本になりますがよろしいでしょうか?、と一言入る所に鶏肉不足の深刻さが実感できます。(メニューにも断り書きがあります)
「ファミチキ」も品薄?
またファミリーマートのヒット商品「ファミチキ」も品薄状態であり、店舗に張り紙があります。
一方、「ケンタッキーフライドチキン」で使用されている鶏肉は100%国産です。国内の登録飼育農場で育てられた鶏のみを使用しており、現在のところ鶏肉不足の影響は受けていません。ただし海外産の鶏肉の代わりに国内産の鶏肉を求める動きも生じており、国内全体で鶏肉不足の状態に陥りつつあります。よって今後「ケンタッキーフライドチキン」にも鶏肉不足の影響が生じる可能性があります。