コロナ禍の影響により、現在国内は鶏肉不足の状態です。そんな中でも「ケンタッキーフライドチキン」を運営する日本KFCホールディングス<9873>(以下、KFC)の業績は絶好調です。

コロナ禍の中でも堅調な業績を維持していたKFCですが、国内全体の鶏肉不足の状況下、国内最大の鶏肉イベントであるクリスマス商戦がある第3四半期の業績の行方が注目されます。

「ケンタッキーフライドチキン」のチェーン売上が上期過去最高

コロナ禍の中でも店舗業績が堅調に推移した「ケンタッキーフライドチキン」は、緊急事態宣言明けも堅調な業績を維持しています。

2021年11月10日に発表した中間期決算において、チェーン売上高が752億円(対前年同期比+8.1%増)で過去最高になったと発表しました。

2021年度 第2四半期 実績ハイライト

【出典】日本KFCホールディングス株式会社「2021年度(2022年3月期)第2四半期 決算説明資料」(2021年11月10日)

また「ケンタッキーフライドチキン」を運営する日本KFCホールディングス株式会社(以下、日本KFC)の業績も好調であり、下記の推移を見せています。

  • 2020年3月期 売上高796億円、経常利益33億円、当期純利益15億円
  • 2021年3月期 売上高897億円、経常利益55億円、当期純利益28億円
  • 2022年3月期(Q2累計) 売上高481億円、経常利益46億円、当期純利益28億円
  • 2022年3月期(予想) 売上高957億円、経常利益50億円、当期純利益28億円

今期は既に中間期の段階で経常利益と当期純利益は通期予想達成間近の状況です。同社は通期予想について、繁忙期の第3四半期の実績を検証の上で必要となった場合に改めて開示する、としています。しかし順調に進めば上方修正がなされる可能性が高いといえます。