今年のクリスマスはケンタの一人勝ちの可能性も

世界的に見ればクリスマスにチキンを食べるのは日本以外に殆どないそうです。そして国内の鶏肉関係業界にとって最大イベントのクリスマスが約1ヵ月後に迫ります。しかし海外産の鶏肉不足は現在進行形で続いており、あと1ヵ月で状況の急速な改善は望めません。よって今年のクリスマスは、例年スーパーで見られる大量の鶏の骨付き肉の姿が見られない可能性があります。

例年「ケンタッキーフライドチキン」ではクリスマスシーズンに顧客が殺到し、筆者もかつて予約なしで訪問して1時間程度並んだ経験があります。外国産中心に鶏肉不足の今年は、クリスマスの鶏肉商戦は国産鶏の利用で鶏肉の影響が他社に比べ少ないケンタが一人勝ちとなる可能性もあります。

第3四半期はクリスマスがあり同社最大の繁忙期です。クリスマスを経てケンタは更に業績を伸ばすのか、それとも国内全体の鶏肉不足はケンタの業績にも影響を与えるのか、今後の同社の業績の行方が注目されます。

参考資料

石井 僚一