プロゴルフの試合中継を見ていると、「賞金総額○億円!」や「優勝賞金○千万円!」など、1週間で会社員の年収の何倍ものお金を稼いでしまい、とても華やかな世界に感じます。

最近の女子プロゴルフでは黄金世代やプラチナ世代など若いゴルファーの台頭により、
プロゴルファーを目指したい子供や、子供をプロゴルファーにさせたがる親も増えたのではないでしょうか?

職業という観点から見るプロゴルファーの現実や、ゴルフを生業にするための思考法について解説します。

ツアープロとして食べていけるのは男女合わせて200人以下!?

初めに少し厳しいプロゴルファーの現実からお話します。
2021年の日本ツアーの賞金ランキングを見ると、上位の数人の選手は数億円の賞金を手にしています。賞金ランキング100位までみていくと、女子で獲得賞金780万円、男子で獲得賞金430万円程度です。

決して少なくない獲得賞金額ですが、プロゴルファーは基本的に個人事業主です。
賞金を稼ぐためにトーナメントに参加し試合に出れば、プレー代、昼食代がかかります。さらにキャディ代、コーチ代、マッサージ代、遠征費、宿泊費なども全て自己負担です。

帯同するメンバーがいれば、基本的にその人たち分も含めて自分持ちです。

プロゴルファーがまともにツアーに参加して1年間戦おうとすると、500〜700万円の予算が必要になると言われています。

つまり、賞金ランキング100位になったとしても、収支は±0からやや黒字にしかならないということですね。(もちろん別途スポンサー料などもありますが贅沢はできないでしょう・・・。)