もし自分が認知症になったら……?

「介護は家族だけが必死で抱えこむべきものではない」とはいえ、最終的な介護のキーパーソンは多くの場合、家族でしょう。公的サービスの活用はさることながら、親族や知人に助けを借りる選択肢も持っていたいものです。

自分のふがいなさを嘆きイライラを娘にぶつける老いた母と、それに対して同じくイライラで応酬する娘。これは筆者のところに限った光景ではないでしょう。

「色々なことができなくなるのは、老いや病気のせい。決して人間性の問題ではないのだ」

そんなこと、とっくに分かっているつもり。でも、自分自身が認知症を患う立場になったとき、「トシなんだから仕方ない」と割り切れるだろうか。恥ずかしながら、いまの筆者にその自信はありません。

※記事中のエピソードはすべて実話ですが、認知症という病気の症状や進行具合は一人一人ちがいます。医療機関を受診し、信頼できる医師の指示のもとで、適切な療養・介護を行ってください。

関連記事

参考記事

LIMO編集部