もし自分が認知症になったら……?
「介護は家族だけが必死で抱えこむべきものではない」とはいえ、最終的な介護のキーパーソンは多くの場合、家族でしょう。公的サービスの活用はさることながら、親族や知人に助けを借りる選択肢も持っていたいものです。
自分のふがいなさを嘆きイライラを娘にぶつける老いた母と、それに対して同じくイライラで応酬する娘。これは筆者のところに限った光景ではないでしょう。
「色々なことができなくなるのは、老いや病気のせい。決して人間性の問題ではないのだ」
そんなこと、とっくに分かっているつもり。でも、自分自身が認知症を患う立場になったとき、「トシなんだから仕方ない」と割り切れるだろうか。恥ずかしながら、いまの筆者にその自信はありません。
※記事中のエピソードはすべて実話ですが、認知症という病気の症状や進行具合は一人一人ちがいます。医療機関を受診し、信頼できる医師の指示のもとで、適切な療養・介護を行ってください。
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参考記事
- ※1 厚生労働省「認知症の人の将来推計」
- 厚生労働省「みんなのメンタルヘルス 認知症」
- 厚生労働省「令和3年版高齢社会白書(全体版)(PDF版)3 家族と世帯」
- ※2「預金者ご本人の意思確認ができない場合における預金の引出しに関するご案内資料の作成について」
- 厚生労働省「成年後見制度について よくある質問」
LIMO編集部