厚生年金は国民年金の約3倍!?

平均月額を比較すると、厚生年金は国民年金の2.57倍です。男性だけでみると2.79倍になります。

このように考えると、厚生年金を受給できれば老後は安泰のように感じてしまいますが、実際はどうなのでしょうか。

生命保険文化センターが行った意識調査によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える「最低日常生活費」は月額で平均22万1000万円。さらに「ゆとりある老後生活」を送るための費用として、最低日常生活費以外に必要と考える金額は平均14万円です。

もちろん、老後に必要となる生活費は、健康状態やライフスタイルなどによって人それぞれです。それをふまえたとして、厚生年金を受け取れたとしても不安を感じる方は多いのではないでしょうか。

老後への備えは「今から」始める

お金の心配をせずに老後生活暮らしていくために、はたらき盛りの若いころから効率よく老後資金の準備を進めていきたいものです。

特に、フリーランスや自営業の方で国民年金のみを受給される場合は、「国民年金基金」への加入や「繰下げ受給」など、公的年金の受給額を増やす工夫を検討する必要があるかもしれません。

また厚生年金に加入している場合についても、現役時代の収入には及ばない額となることは確かです。それをふまえ、皆さんに検討をおすすめしたいことがあります。

それは「お金にも働いてもらう」つまり資産運用です。

とは言え、大きなお金を投資して短期的に大きなリターンを得るような方法は、積極的にはおすすめしません。「長期的に、毎月少しずつ」積立投資していく方法を検討されるとよいかもしれませんね。リスクを分散しながらリターンを安定させることが可能となります。