老後25年間の国民年金額と厚生年金額の差額は?

国民年金の平均月額の5万5946円に対し、厚生年金の平均月額は14万4268円と、受給額に約2.5倍の差があります。つまり、自営業者やフリーランスが受け取る国民年金と会社員の厚生年金とでは、生涯の年金額に大きな差があるということです。

実際に試算してみましょう。厚生労働省「簡易生命表(令和元年)」を参考に、平均寿命が男性81.41歳・女性87.45歳であることから、老後を65歳から90歳とします。

国民年金と厚生年金の老後25年間の金額差

  • 自営業やフリーランスなどの国民年金:5万5946円×12ヶ月×25年=約1680万円
  • 会社員などの厚生年金:14万4268円×12ヶ月×25年=約4330万円

実額で、2650万円もの差があります。これはかなり大きいですね。

さらに昨今の「老後2000万円問題」では、年金(モデル:夫は厚生年金、妻は国民年金)だけでは老後資金が2000万円不足すると発表されました。

国民年金だけの方は、厚生年金加入者以上に老後対策が必要でしょう。