植え付け

イチゴはランナー(親株から出ているつるのようなもの)とは反対側に花を咲かせ実をつけます。そのため、実がなる方を手前にして植えるなど、苗の向きに気を付けて植え付けます。

イチゴの根本にはクラウンと呼ばれる、葉の付け根にあたる膨らんだ部分があります。このクラウンが土に埋まっていると実がつきません。必ずクラウンが土に埋まらないよう、地上に出して植えるようにしましょう。

中央がクラウン、右がランナー(LIMO編集部)

追肥

イチゴは基本的に、追肥に必要はありません。春先に葉の色が黄色などに変色している場合には、有機肥料を株もとに10gほど施肥しましょう。

水やり

地植えの場合は基本的に必要ありません。雨が水やりの代わりになってくれます。

プランター栽培の場合は、土の表面が乾いたら水をあげましょう。

冬越しの準備

イチゴは一般的には寒さに強く、寒さに当たることで春に花が良く咲くようになります。必要以上に防寒をしないようにしましょう。マイナス5度程度までなら特に対策をしなくても大丈夫ですよ。

雪が降るような地域では防雪は必要です。「ホットキャップ」といって、苗用のテントのような形状の防寒用具が販売されています。手作りしている人もいますので、このような用具を適切に使って、雪対策をしましょう。

受粉をして実付きをよくする

3月頃になると、イチゴの花が咲き始めます。プランター栽培の場合は、筆や耳かきの梵天などやわらかい素材の道具を使って受粉をおこないます。

優しく均一に、しっかりと花粉が行き渡るよう、まんべんなくなでるのがコツ。気温が15~25℃のときにおこなうとよいでしょう。

受粉後、40~50日程度でイチゴを収穫できるようになります。