次の年金支給日は8月15日です。
2025年度の年金額は昨年度よりも1.9%の引上げとなり、6月13日支給分から増額された金額が支給されています。
先の見えない物価高が続く中、少しでも受給額が増えるのは受給者にとって喜ばしいことです。
具体的にどれくらい増えたのか気になる方もいるでしょう。
また、自分の支給額は他の人と比べて、高いのか低いのか知りたい方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、2025年度に増額された金額を解説するとともに、60歳代・70歳代・80歳代の平均受給額を紹介していきます。
1. 2025年度の増額改定で「年金」はどれくらい増えた?(年金額例)
公的年金の支給額は、物価や賃金といった経済情勢の動向を考慮し、毎年調整が行われています。
令和7年度の年金額は前年度から 1.9%引き上げられています。
厚生労働省の「令和7年4月分からの年金額等について」によると、年金額例として、国民年金は1308円の増加で6万9308円に、厚生年金は4412円の増加で23万2784円となります。
※1 昭和31年4月1日以前生まれの方は月額6万9108円(前年度比+1300円)
※2 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5万円)で40年間就業した場合に受け取る年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
なお、国民年金で6万9308円が受給できるのは、保険料を40年間(480カ月)納付した場合であり、未納月がある場合はその分減額されます。
また、厚生年金受給額は、男性が平均的な収入で 40年間就業した場合に受け取る年金(厚生年金と夫婦2人分の国民年金(満額))の給付水準とされています。
増額となるのは4月分からですが、実際に支給されているのは6月分からです。
というのも、年金は年に6回、偶数月の原則として15日に、前月分と前々月分がまとめて支給されるためです。
つまり、増額開始の4月分は5月分とともに6月に支給されています。