限りがある中で資産をふくらませるには?
教育費や老後資金を眺めてみて、「こんなに貯められない」と感じられる方も少なくないでしょう。
国税庁が2021年9月29日に公表した「令和2年分(2020年)分 民間給与実態統計調査」によると、平均給与は433万円(前年比0.8%減)。男女別では、男性は532万円(同 1.4% 減)、女性は293万円(同1.0%減)です。
また、メインバンクの普通預金金利は0.001%。働いても、預けても、限度があります。
さらにお金を増やす方法として、考えたいのが資産運用です。たとえばよく耳にするつみたてNISAは、自分で投資信託を選び、毎月一定額をコツコツと積み立てていくもの。通常運用益には20.315%の税金がかかりますが、毎年40万円まで、最長20年間非課税になります(非課税運用額は最大総額800万円)。
たとえば20年間で1000万円貯めるのに必要な月の積立額を比べてみましょう。つみたてNISAでは、年率3%で運用できた場合で計算します。
20年間で約1000万円貯めるのに必要な毎月の積立額
- 銀行預金:毎月4万1666円(メガバンクの普通預金金利0.001%)
- つみたてNISA:毎月3万円(年率3%・20年間で984万9060円)
つみたてNISAなら、月1万1666円ほどの負担が減ります。20年間では約280万円ですね。早いうちから資産運用を取り入れ、お金を増やしていきましょう。
ただ、資産運用なのでもちろん元本割れのリスクはありますし、数多くある金融商品の中から選ぶことになります。まずはオンラインセミナーなどに参加して、情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。
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参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」
- 金融審議会「『市場ワーキング・グループ』(第21回)厚生労働省提出資料」
- 日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果(2020年10月30日発表)」
- 国税庁「令和2年分(2020年)分民間給与実態統計調査」調査結果報告
宮野 茉莉子